ラベンダー畑


晴れ。わたしの見る目がなかったんだよな。もうこんな年齢で別れたりしたら傷も深くてなかなか立ち直れなくなることもわかっていたのにあんな男にひっかかったんだから。それもずっとこのひとはないなというような直感もあってあのときことわっておけば傷つかないでくるしまないでもすんだのに。あんなふうにキレたりとかここまで自分中心のひとだったとかプロポーズとかまでしても簡単に裏切るひとだとかなんて思ってなかった。そこまでみぬけなかった。そういう面では自業自得なのかもしれない。結果、トラウマになってるかもしれんと思うまで傷がのこったりくるしい気持ちやうらんでるような気持ちをずっとひきずったりすることになってしまった。あのひとはそういうことを簡単にして簡単に次の女に乗り換えてしまった。別れてから連絡をとることもしなければよかった。さらに傷ついただけだった。ただ、ここまでしたから別れて正解だったと自分でも思えるようにはなった。ひとにいわれてもなかなか素直に受け入れるとこまでできなかったけれど。そしてあんな思いをしたくないから戻りたいとも思わない。すきな気持ちはもうあるのかわからない。きらいな気持ちはあるけれど。それでも彼女とのことを考えると心が痛んだり未だにふっきれなくて考えてばかりいてしまうのは完全に気持ちがないといえないんだろう。もう悲しいというよりはわたしがこんななのになんであのひとが幸せつかんでるんだろうっていう憤りみたいなのだけど。たぶん一生許すことはできないけれどわたしもいいかげん忘れなきゃしあわせみつけなきゃとは思うけど気持ちがともなっていない。こんな気持ちでいることが心にも時間にもむだなことわかっているのに。いつになったらふっきれるんだろう前にすすめるんだろうしあわせになれるんだろうっていうあせりのような気持ちがまたさらに不安定にさせるのかもしれない。仕事だけでも安定したらまたちがったのかな。前の会社は安定してても人間関係がつらくて安定してはいなかったし落ち着いて安定した気持ちでずっといられる場所がほしい。